IFルートである、IF 真白ちゃんルート編の世界線での、他の男の子と女の子のストーリー……かもしれません。
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登場人物
橘蒼太(たちばな・そうた) 主人公。
25歳。フリーランスのエンジニア。詩乃の隣に住み、6年前から彼女の面倒を見てきた「近所のお兄さん」。
柊詩乃(ひいらぎ・しの)
初等部6年生。両親が共働きのため放課後は蒼太の部屋に入り浸っている。
蒼太を兄のように慕っている。
垣谷真白(かきたにましろ)
詩乃の親友で同級生。茶髪のボブカットが似合う、
サバサバした性格の女の子。
——————
インターホンが鳴ったのは、午後四時を少し回った頃だった。
仕事の途中で思考が途切れ、俺はモニタから目を離した。鳴らし方でだいたい誰かわかる。3回連続で短く押すのは、1人しかいない。
「しのちゃん?」
玄関を開けると、詩乃ちゃんが立っていた。
柊詩乃(ひいらぎ しの)、初等部六年生。

隣に住んでいる女の子だ。
学校帰りなのだろう、半袖のカットソーにスカートという格好で、サイドポニーテールの後れ毛が汗で首筋に張りついている。初夏の陽射しは小学生にも容赦がない。
父親は商社勤務で月の半分は海外、母親は看護師で夜勤が多い。とある件があり、6年前から時々、放課後限定で俺が面倒を見ている。
詩乃ちゃんの両親とは話がしてあり、夕飯を作ってやったり、宿題を見たり、ゲームに付き合ったり。
時にうちに泊まることさえあったが、もちろん何かあるわけじゃない。
俺にとって詩乃ちゃんは──妹みたいなものだと思い込もうとしていた。詩乃ちゃんにとって俺は「近所の頼れるお兄さん」なのだろう。
「あのね……」
ただ、いつもと様子が違う。
普段なら「蒼太さん、おやつある?」と開口一番に冷蔵庫を目指すこの子が、玄関先で足踏みをしている。目が合うと、さっと視線を逸らした。耳たぶが赤い。
「……あのね、聞いて?」
声が小さい。嫌な予感がする。
詩乃ちゃんがこの顔をするときは、たいてい面倒な案件だ。これまでにも友達とのトラブルや宿題の相談を持ち込まれてきたが、今日のはそういう種類の気まずさじゃない。もっとこう、言いづらいことを飲み込んでいる顔だ。
「とりあえず入りなよ。暑いでしょ」
靴を揃えて上がった詩乃ちゃんをリビングに通し、ソファに座らせた。麦茶を出すと両手で受け取ったが、口はつけない。グラスの表面を指でなぞりながら、唇を噛んでいる。
俺は隣に座って、待った。詩乃ちゃんのペースに合わせないと、この子はだんまりになる。

「それで? 何かあった?」
「……りくとくんのこと、なんだけど」
来た。彼氏の話だ。
詩乃ちゃんの同級生で、二ヶ月前に交際を始めた男子。詩乃ちゃんから「告白されたんだけどどうしよう」と相談されたとき、俺は「好きならいいんじゃない」と言った。
実際、詩乃ちゃんは「断る理由がない」という消極的な理由で付き合い始めたらしい。
初等部6年くらいの恋愛なんてそんなものだろうと、そのときは思っていた。俺なんかそのころゲームばかりで女の子と付き合うなんて考えたことも無かったし。
「りくとくんが、どうかした?」
「……えっと」
詩乃ちゃんの顔がみるみる赤くなる。膝の上で指を絡ませては解き、また絡ませている。
「あのね、りくとくんが──」
唇が震えている。俺はなるべく穏やかな表情を作って、続きを待った。
「──えっちしたい、って」
時間が止まった。
いや、止まったのは俺の思考だけ。世界は何も変わっていない。
「えっちっていうのは」
「……えっちは、えっちだよ」
だよな。
確認するまでもなかった。詩乃ちゃんのこの世の終わりみたいな顔を見れば、手をつなぎたいとか、キスしたいとか、そういうレベルの話じゃないことは明白だ。
「それは、しのちゃんも彼としたいの?」
「わかんない」
即答だった。わからないのだけは確からしい。
「ていうか、りくとくんのこと好き?」
「それもわかんない」
おい。
今さらで、そして今でも好きかどうかもわからないのか。
改めてしのちゃんを見る。ぶっちゃけ美少女だと思う。クラスにいれば告白もされるだろう。
大人しい子だけど、頑張り屋で我慢強く、優しい一面もある。性格も良いのだからきっと引く手が数多だ。
俺も小学校の頃こんな子がいたら——などと考えてしまう。
「断ったほうがいいと思うよ、それは」
「あのね、ましろちゃんに相談したの」
思考を断ち切るように、詩乃ちゃんが次の話題を切り出した。
「ましろちゃんに?」
詩乃の親友で、明るい茶髪のボブカットが似合うサバサバした女の子だ。
恋愛に対する感度が高く、クラスの恋愛事情にはやたら詳しいと聞いている。
詩乃ちゃんは膝を抱えた。声がくぐもる。

「うん。りくとくんにそう言われたって話した」
詩乃がまた顔を赤くした。さっきとは違う赤さだ。さっきは気まずさ、今は恥ずかしさ。
「ましろちゃんが、『わたしたちのえっち、見る?してみる?』って」
「は?」
思わず素の声が出た。
「ましろちゃんのお姉ちゃんの彼氏としてるんだって。えっち」
「えっ? ちょっと待って?」
「ましろちゃんのお姉ちゃんの彼氏って高校一年生で、加勢くんっていうんだけど、ましろちゃんがお姉さんに、えっちしたいってお願いしたみたいで」
衝撃と情報量が多すぎて理解ができない。
整理しよう。詩乃ちゃんの親友の真白ちゃんが、自分の姉の彼氏、高校一年の加勢という男子と姉公認でセックスしている。
しかも真白ちゃんのほうから誘って。そしてそれを詩乃に実演して見せようとした。
何だそのエロ小説みたいな展開は。初等部女子の日常に何が起きている?
「え、まさか、見たの?」
「……うん」
「加勢くんに連絡して、来てもらって──」
そこから、詩乃ちゃんはぽつぽつと語り始めた。
恥ずかしさに何度も顔を覆いながら──それでも、口にせずにはいられないというように。
俺も話に聞き入る。何よりも、その男としてしまったのか? それが気になった。
☆
ましろちゃんのお部屋は、甘い匂いがした。
ストロベリーの芳香剤。いつもと同じ匂い。なのに今日は、なんだか緊張して息がしにくい。
「しのちゃん、そこ座ってて」

ましろちゃんがベッドの端を指さした。わたしは言われるまま腰を下ろす。スカートの裾を握りしめて、膝を揃えた。
加勢くんはましろちゃんの隣に立っていた。背が高い。高校生だから当たり前だけど。結構がっしりしている。
「詩乃ちゃん。こんにちは」
「こんにちは」
「かわいいね」
「あ……えと……そんなことは……ありがとうございます」
加勢君は私を見て目を細めるのが分かった。
というか──これから何が始まるのかわかっているのに、加勢くんが普通にしているのが不思議だった。
ましろちゃんも平気な顔をしていて、わたしだけがドキドキしている。
「お兄ちゃん、はじめよ?」
ましろちゃんがそう言って、加勢くんの首に腕を回す。
キスが始まった。
「んっ……ちゅっ……」
映画で見るみたいな、唇と唇が重なるキス。でも映画とちがう。すぐに口が開いて、舌が見えた。ちゅっ、と濡れた音がする。ましろちゃんの喉から小さな声が漏れた。
わたしは、目が離せなかった。
「あ……」
加勢くんがズボンと下着を脱いだのを見て思わず声が漏れてしまう。
男の人の、それが見えた。
硬そうで上を向いていて、想像よりおっきい。先端が少し赤黒くて、てっぺんに透明な液が光っている。
保健の教科書で見た図とぜんぜん違う。実物はもっとこわい。
もっと生々しいというか、筋張った血管が浮いていて、脈打っているのが見えた。
あんなのが、入るの?
いつの間にか、加勢くんが後ろに回り、おっぱいの……乳首の辺りに指で触れると、ましろちゃんが声を上げた。
「んっ……お兄ちゃん、そこ……好き……あっ……んあっ……」

あんな声、聞いたことない。
学校のましろちゃんとぜんぜんちがう。サバサバしてて、恋バナを笑いながらする子が、甘くて、ちょっと苦しそうな声を出している。
加勢くんが乳首を指先でつまんで、口に含んだ。ちゅ、と音がした。
「ひゃぁっ──! んんっ、お兄ちゃんっだめ、舐めたら──あっ、あっ──」
ましろちゃんの背中がぐいっと反り返った。
加勢くんの手がましろちゃんのお腹を撫でて、下へ降りていった。
下着の中に、指が入る。
「ぁ……っ、お兄ちゃんっ……そこ、そこぉ……っ」
ましろちゃんのからだが震えていた。脚がぎゅっと閉じて、でも加勢くんの手をとめようとはしない。くちゅ、と、さっきとは違う、もっと湿った音が聞こえた。
「あっ──あっ、んっ、きもちっ……お兄ちゃんっ、そこ、いいっ──」
声がどんどん甘くなっている。ましろちゃんの腰がぴくぴく動いて、加勢くんの指に押しつけるみたいに跳ねている。
わたしは自分の手が汗ばんでいることに気づいた。スカートの裾を握る指が白くなるくらい力が入っている。
お腹の奥が、変な感じがする。
熱い。じんわりと、下の方が熱い。手で触れてどうなっているのか確かめたくなる。
「しのちゃん、見ててね」
加勢くんがましろちゃんの着ているものを脱がしていく。
ましろちゃんの胸。わたしと同じくらい、平らに近い胸が見えた。
加勢くんがましろちゃんのショーツを脱がせた。ましろちゃんの──あそこが見えた。
わたしは息を呑んだ。
ピンク色の割れ目がうっすらと開いていて、中がぬるぬるに濡れている。光を反射して、てかてかと光っていた。割れ目の上のほうに、小さな粒みたいなものがぷっくり膨らんで出ている。その上には薄い毛が生えていて。
わたしも同じ場所を持っているはず。でもこんなの……自分のを鏡で見たこともないし、こんなに濡れているところなんて想像もできない。
「しのちゃん、ここ見てて」
ましろちゃんがベッドに座って脚を開いた。
自分から、大きく。わたしに見せつけるみたいに。濡れたあそこが全部見えている。
ましろちゃんが自分の指で割れ目を広げて見せた。
中が、ぴんく色で、ぬるぬるしてて、ひくひく動いてる。
見ちゃいけないものを見ている。心臓がどくどくいってる。でも目が離せない。
「ここがクリトリス。お兄ちゃんにここ触ってもらうと──すっごい気持ちいいの」
ましろちゃんがその粒を指先でちょんと触って、「んっ」と甘い声を漏らした。見せつけるように、わたしのほうを見ている。
加勢くんが後ろから抱き締めて、抱えるようにして、硬くなったそれをましろちゃんの割れ目に当てた。
本当に入るの……? 私は視線をそらせないし、下半身がうずうずして仕方が無かった。
(続く)

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