本編(①の続き)
もう準備完了のような気がした。
と、ここで重大な失敗に気付く。
ゴムがない! 彼女がいなかった僕がそんなもの準備しているわけもなく。
コンビニまで行く? でも……それだと千愛さんを待たせてしまう。どうしようかと考えを巡らせていると、察したかのように千愛さんが言った。
「アレ……なくても良いよ」
「いや、ダメだよ。千愛さんにもしものことがあったら、自分が許せない」
「……そっかあ……。やっぱりしたくない? 加勢君こそ、無理しなくて良いんだよ? 男の人だって、する人は選びたいよね」
千愛さんは、俺を気遣うように言った。いったい何を言い出すんだ。
僕はぶんぶんと首を振り否定する。
「めっちゃしたい。もう泣きそうなくらいに。でも千愛さんを大事にしたいと思うから」
「ふふっありがと」
少しだけ微笑む千愛さんの顔は、不安など無さそうだ。彼女は続ける。
「でもね、今してくれないと、あの嫌なことを思い出してしまいそうなの。だから、君ので私を満たして欲しい」
女の子の方がもしものときにずっと大変だろうに。千愛さんは、微笑むと僕の固くなったものに触れる。
「どうして? そこまで……」
「今日ね、怖かったの。大切なものを奪われそうになって……もう、あんな思いはしたくない。私の身勝手な願いだけど……今……加勢君さえよかったら」
……
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