——————
登場人物
小日向 美緒(こひなた みお):高等部1年生。クリスマスの夜、SNSで知り合った男と初めて会うために待ち合わせ中。少し遠方から来たらしい。

三上 和也(みかみかずや):主人公。真面目で誠実なサラリーマン。年齢は29歳。
本編(①からの続き)
ん?
何かが違う。
ふわりと甘い香りが鼻腔をくすぐる。温かい。柔らかい。
「……おはようございます」

耳元で、鈴を転がしたような可愛い声がした。
「……え?」
重いまぶたを開ける。
そこには、笑顔を浮かべた美緒ちゃんが、俺のすぐ隣で横になっていた。
バスタオルを素肌に巻いただけの美緒ちゃんと体が触れ合っている。肌の温もりが直に伝わってくる。
「美緒ちゃん? なんで同じベッドに?」
「……え? いけませんでしたか?」
当然のように返され、俺は混乱した。風呂に入り横になっているうちに、美緒ちゃんがベッドに入ってきたということか。
俺は起き上がりベッドを去ろうとする。しかし、美緒ちゃんが俺のガウンの袖をつかんでいた。

「ダメですか?」
「うん、俺も男だよ。このままだと、あの既婚男と同じになってしまう」
そう言うのだけど。
「それって……私と……えっちしたいってことですか? それに——」
美緒ちゃんの手がいつの間にか俺の股間に触れていた。
「ここ……固くなってます。これって、そういうことですよね?」
しばらく考えてから、俺は正直に答えることにした。
「そうだね。俺も驚いているんだけど、こうやって抱き合っていると美緒ちゃんのこと、もっと触れたいと思ってしまって。だから、一緒にいると、これ以上我慢するのはキツいかもしれない。だから、別々に寝た方がいいのかも。美緒ちゃんもイヤでしょ?」
「イヤじゃない……です」
「え? だって、会ってまだ数時間しか経っていないし、俺はおっさんだよ?」
可愛らしく優しい女の子が、目の前で裸でいたら据え膳に手を出してしまうのはまああるだろう。
でも、女の子は当然ハードルが高いはずだ。
相手の男をしっかりと吟味するだろう。
しかも、美緒ちゃんはJKだ。同じ学校の同級生や先輩・後輩など恋愛の相手はたくさんいるはず。
「私、三上さんのこと嫌いじゃないですよ?」
すると美緒ちゃんは、ゆっくりと自分の体を覆っているバスタオルを外していく。
素肌だと思っていたけど、下着はつけていた。

白い肌にピンク色の可愛らしいブラとショーツだ。華奢でありながら、女性らしさがきちんと備わっている体型だと思う。
「これ、実は勝負下着、です。今日会う人がいい人なら、そうなるかもって……思って」
これは意外だった。まったく考えていないものだと思っていたけど、意外と美緒ちゃんは大人だった。
いや、未熟ゆえの考えなのかもしれないが。
「そうだったんだ。でも、初めてなんだろ? こういうことは好きな人とするのが普通だ。きっと後悔する」
「初めてですけど……私、このまま……あなたと何もせずに終わる方が後悔すると思います……一緒に過ごしてとても楽しいし、私のためにいろいろしてくれて、男らしくて、包容力があって……憧れもありますし、大人で、素敵な人だって分かります」
「俺がヤリ捨てるような男だったらどうするんだ?」
「あなたは優しい人です。この短い時間でもそれは分かったから。私に嘘をつき続けたり、利用したりは絶対しません」
「そこまで言われると、照れるなぁ」
……
――この続きは、支援者の方限定で公開しています。
こちらでお届けしている小説・イラストは、 ゆっきの活動を応援してくださっている支援者の方への、 感謝のしるしとしてご用意しているコンテンツです。
ゆっきを応援していただける方へ
ご支援を通じて、ゆっきの活動を応援していただけます。
ご支援いただいた方には、感謝のしるしとして、こちらのページのコンテンツをお楽しみいただけます。

コメント