【全体公開】手のひらの温度——愛梨TRUE END①

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キャラ紹介

桐島 蓮(きりしま れん):主人公。整体師、「桐島整体院」院長。36歳。

垣谷 愛梨(かきたに あいり):ヒロイン。未亡人。29歳。

千愛(高等部)と、真白(初等部)という二人の姉の子を身一つで育てている。

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俺は桐島蓮(きりしま れん)。都内で「桐島整体院」という小さな整体院を開いている。36歳。

10年前に妻を亡くしてから、仕事だけがこの手に残った——そんな日々を送っていた。

初めて垣谷愛梨という利用者が来院したのは、梅雨入り前の曇り空の日だった。

問診室で向かい合ったスーツ姿の愛梨さんは礼儀正しく、必要なことしか話さなかった。

肩こりと腰痛。デスクワークが多い。子供が二人いて、一人で育てている。

俺も必要なことしか聞かない。それが俺のやり方だ。

「では、担当の女性スタッフが施術を行います。何かあれば遠慮なくおっしゃってください」

そう告げると愛梨さんは小さく頷く。

その仕草がどこか控えめで、でも芯の強さを感じさせた。

しばらくして。

施術後のヒアリングはスタッフと俺が担当する。これもいつものルーティンだ。

「いかがでしたか?」

「はい、とても楽になりました。ありがとうございます」

愛梨さんの声は穏やかで、どこか安心感がある。

スーツ姿の彼女は清潔感があって綺麗な人だなと思った。

でもそれ以上のことは考えなかった。お客さんはお客さんだ。

——それが、最初の印象だった。

それから愛梨さんは、月に二回のペースで通院するようになった。

回を重ねるごとに少しずつ彼女の言葉が増えていく。

千愛という高等部に通う子のこと、真白という小さな子のこと、仕事のこと。

全部「誰かのため」の話だけで自分のことは一切出てこない。

俺はそれに気づいていたけど何も言わなかった。

聞く必要のないことは聞かない。それが俺のやり方だからだ。

でも、ある日。

「最近、眠れなくて」

愛梨さんがぽつりと言った。

俺は一瞬、言葉を探した。問診の範囲を超えている。でも——。

「どんな夢をご覧になりますか?」

気づいたらそう聞いていた。

愛梨さんが少し驚いた顔をする。俺自身も驚いていた。普段やらないこと、興味の無いことに首を突っ込んでいる。

「……夢、ですか?」

「ええ。眠れないのは何か原因があることが多いですので」

取り繕うように言う。愛梨さんは少し考えてから小さく笑った。

「夢は……あまり見ないんです。見てもすぐに忘れてしまって」

「そうですか」

「でも……起きた時に、寂しい気持ちになることはあります」

その言葉に俺の胸の奥が少しだけ揺れる。

寂しい——その感覚なら俺にもわかる気がしたし、その言葉は誰かに傍にいて欲しいという思いの表れだ。

「無理はしないでください。体の疲れだけでなく、心の疲れも肩に出ますから」

「ありがとうございます、先生」

愛梨さんが微笑む。その笑顔は穏やかで、どこか影を感じる。

俺は何も言えなかった。心の揺れを誤魔化すようにしてしまった。

そして、ある日のこと。

担当の女性スタッフが急病で休んだ。他のスタッフも別の他の対応で手が離せない。

愛梨さんの予約があって俺は仕方なくキャンセルの連絡を入れた。

だけど。

「あの、今日……どうしても来たかったんです」

受付で愛梨さんがそう言った。

その声には、いつもと違う切実さがあった。

「今日だけ、先生に診ていただくことはできませんか?」

俺は少し考える。

女性の利用者の施術は基本的に女性スタッフが担当する。トラブル回避のためのルールだ。

指名があれば別だが、俺だけは女性に施術することはない。全て断っていた。

俺は妻を失ってから女性に反応しなくなっていた。触れていても何も感じない。

それは男としてダメなのだと言われているようで。

触れるたびに人格すら否定されるような、そんな恐怖感を抱くようになっていた。

素直にスタッフにも伝えていた。女性スタッフ含め全員だ。

それは下心のない男として好意的に捉えられていたが。

今まで通り利用者の方からの指名でも断るつもりだった。

だけど——口まで拒否の言葉がでかかるけど——愛梨さんの目を見ると断れなかった。

「……今日だけですよ」

そう言って、俺は施術室に案内した。

この自分の行動に少し驚く。

多分、愛梨さん以外ではこんなことをしないだろう。

たたみの上に敷かれたマットとシーツの上に横たわる愛梨さんの背中に、初めて手を触れる。

——温かい。

当たり前のことなのに、なぜかそう思った。

技術的に観察しようとする。肩甲骨周りの緊張。脊柱起立筋の硬さ。

でも、手のひらから伝わってくるのは、それだけじゃなかった。

これは単なる筋肉の緊張じゃない。

この人が何年もかけて積み上げてきた——疲弊の重さだ。

「……っ」

思わず、手が止まりそうになる。

愛梨さんの肩には、彼女の人生が刻まれているような気がした。

一人で子供たちを育て、誰にも頼らず、弱音を吐かず——。

「先生?」

「……いえ、続けますね」

俺は施術を再開した。

いつもより丁寧にゆっくりと。愛梨さんの体の声を聞くように。

施術が終わると、愛梨さんは不思議そうな顔をした。

「……いつもより、楽になった気がします」

「そうですか。よかったです」

「先生の手、温かいですね」

その言葉に、俺は何も言えなかった。

愛梨さんが帰った後、俺はマットのシーツに残った体温にしばらく手を置いたまま動けなかった。

何かが、俺の中で揺れている。

でもそれが何なのかは、まだわからなかった。

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次の予約を入れて帰る愛梨さんの後ろ姿を見送りながら——。

俺は自分の中に生まれた小さな変化に、気づかないふりをした。

でも、心のどこかでわかっていた。

俺はもう、彼女のことを「ただのお客さん」とは思えなくなっている、ということを。

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それから数週間が過ぎた。

あの日以来、愛梨さんの施術は再び女性スタッフが担当するようになった。

俺は問診とヒアリングだけ。いつもの距離感。

——そのはずだった。

閉院後、スタッフが全員帰った後のことだ。

事務作業を片付けていると、受付のドアが開く音がした。

「すみません、忘れ物をしてしまって……」

愛梨さんだった。

少し息を切らせて、頬が薄く紅潮している。

「忘れ物?」

「はい……あの、ストールを」

確かに、更衣室にストールが残っていたような気がする。

俺は立ち上がって確認しに行った。

「……これですか」

「あ、はい。ありがとうございます」

ストールを受け取った愛梨さんは、でもすぐには帰ろうとしなかった。

少し躊躇うような、何か言いたげな表情。

「どうかしましたか?」

「あの……先生」

愛梨さんが俺を見上げる。その瞳が微かに潤んでいるように見えた。

「もう一度、診ていただけませんか」

「今からですか?」

「はい……」

断る理由を探した。

閉院後だ。二人きりだ。女性スタッフもいない。

でも——愛梨さんの目を見ると、断れなかった。

あの日と同じだ。

俺はこの人の前で、いつものルールを守れなくなる。

「……わかりました。施術室へお入りください」

施術室に入り、愛梨さんがたたみの上に敷かれたマットの上にうつ伏せになる。

俺は深呼吸をして、愛梨さんの肩に手を置いた。

——今日だけだ。今日だけの、特別な施術。

そう自分に言い聞かせながら、俺は施術を始めた。

最初は完全に身体を整える行為として、筋肉の緊張をほぐし血行を促進させる。

肩甲骨周りを揉みほぐす。脊柱起立筋に沿って指を滑らせる。

愛梨さんの体は相変わらず緊張が強かったけど、前よりは少し柔らかくなっている気がした。

「ん……」

愛梨さんから、小さな声が漏れた。

それはいつもの「楽になった」という反応とは、少し違う響きだった。

俺は気にしないように施術を続けた。

背中から腰へ。腰椎の周りを丁寧にほぐしていく。

「あっ……」

また、愛梨さんの声。

今度は明らかに、施術の反応とは違う——甘い声だった。

「大丈夫ですか?」

「は、はい……すみません、ちょっと……」

愛梨さんの呼吸が変わり始めている。

俺は手を止めようとした。でも——。

「続けて……ください」

愛梨さんの声は小さかったけど、はっきりと聞こえた。

俺は少し迷った。

施術を続けるべきか、やめるべきか。

でも、彼女の背中に触れている手のひらが答えを教えてくれる。

愛梨さんの体は——俺の手を求めている。

腰から太ももへ指を滑らせていく。

愛梨さんの呼吸がどんどん乱れていく。

「あっ……んっ……」

彼女自身も戸惑っているのがわかる。

これは施術の感覚のはず——なのに、何か違う感覚が混じり始めている。

それは俺も同じだった。

愛梨さんの体に触れているうちに、俺の中で何かが変わり始めていた。

長い間眠っていたはずの男としての感覚が、静かに目を覚ましていく。

——馬鹿な。

俺は自分を戒めようとした。

利用者に対してこんな感情を抱くなんて。

澪を失ってからずっと感じなかったものが——今、蘇ろうとしている。

手のひらから伝わる愛梨さんの体温。

柔らかな肌の感触。微かに漂う甘い香り。

俺の体が確実に反応し始めていた。中心部が熱を持ち、その上、もっと触れたいという男としての本能が脳を圧迫する。

「……っ」

俺は手を止めた。

「今日は、ここまでにしましょう」

声は平静を装っていた。でも愛梨さんには何かが伝わっていたらしい。

愛梨さんは少し体を起こして、俺の方を振り返った。

「先生……?」

「すみません。俺の方が……少し、取り乱してしまいまして」

正直に言った。

自分でも驚くほど素直な言葉が出てきた。

愛梨さんは少し目を見開いて、それから——小さく微笑む。

「私、知っていますよ」

「……何をですか?」

「先生が女性に触れられなくなったこと。奥様を亡くされてから……」

俺は息を呑んだ。

スタッフの会話を聞いていたのだろう。俺の「心因性不能」のことを。

「だから安心していたんです。先生なら変な気を起こさないって」

愛梨さんの声は穏やかだった。

でも、その目には——少しの寂しさと何か別の感情が宿っている。

「すみません」

「そんな、謝らないで下さい。私は全然嫌な気持ちになんかなっていないんです。むしろ嬉しいです。先生が私に対して、そういう反応をしてくれるなら……」

一つ一つの言葉を噛みしめるように、愛梨さんは俺を見つめていた。

その頬は赤く染まっていて、瞳は潤んでいる。

「先生、私でよければ……このまま、続けてくださっても」

「あの、それは——」

「私も……ずっと、誰かに触れられたかったんです。でも、怖くて……」

愛梨さんの目に涙が浮かんでいた。

「夫を亡くしてから、ずっと一人で……子供たちのために頑張ってきて……でも、本当は寂しかった」

その言葉が俺の胸に突き刺さった。

寂しい——その感覚は、俺にもわかる。

澪を失ってから、俺もずっと、同じ場所にいたから。

それに、寂しいという言葉を誰かに伝える意味。それを癒やせる存在を求めているのだと暗に示している。

「先生も……同じでしょう?」

愛梨さんが俺の手を取った。

温かい。柔らかい。そして——求めている。

俺は長い間、女性に触れることを避けてきた。

女性の体に触れることへの拒絶感。澪への罪悪感。

でも今、目の前にいるこの人は——俺と同じ孤独を抱えている。

「愛梨さん、俺もずっと誰かのそばにいたかったんです」

その瞬間、言葉を口にしたことで何かが変わった。

俺を縛っていた鎖が音を立てて崩れ落ちていく。

「続けてください」

「はい。ですが俺は、愛梨さんのことを女性として意識しているとはいえ、自分の感情がまだハッキリとしていないのです。にも関わらず、肉体が求めるからと言って施術を超えてもいいものかと思うのです」

正直なところ、ハッキリと恋愛感情を抱いているわけではない。

「真面目なんですね……私も正直なところ、これでいいのか分からないけど……でも、先生が触れてくれることに期待してしまうんです。何か変わるのかなって。だから、お願いします」

「……はい」

愛梨さんは俺よりも覚悟を決めている。だったら、それに答えたいし俺も答えを知りたい。

この行為を続ける意味を。

「決して無理しないで下さい」

「はい、先生」

腰から太ももへ指を滑らせていく。

施術として正しい動き。だけど、俺の手のひらが感じ取っているものは、もう筋肉の状態だけではなかった。

愛梨さんの呼吸が少しずつ変わっている。

「あっ……ああっ……んっ……」

太ももの内側に指が触れた瞬間、愛梨さんの体がぴくりと震えた。

柔らかい。施術で触れる場所としてはギリギリの位置だ。

俺は手を止めるべきだと分かっていた。分かっていたのに——指が、止まらなかった。

「……っ」

愛梨さんの肌は、太ももの奥に行くほど熱くなっている。

汗ばんだ柔肌が俺の指に吸い付くようだった。

「せ、先生……? そこは……」

愛梨さんの声が掠れる。うつ伏せのまま、顔だけを僅かにこちらに向けようとしている。

「すみません」

俺は手を引こうとした。

でも——。

「……っ、待って……」

愛梨さんが小さく呟いた。

その声は拒絶ではなかった。

「……やめないで、ください」

うつ伏せのまま、愛梨さんの耳が真っ赤に染まっているのが見えた。

シーツに顔を埋めるようにしながら、彼女が絞り出すように言う。

「先生の手が……温かくて……体が勝手に……」

愛梨さんの太ももが微かに開いた。

ほんの少し。でも——それは確かな許しだった。

俺は施術の動きを保ったまま、指を太ももの内側へ滑らせていく。

柔らかな肌がどんどん熱くなり、奥へ進むほど愛梨さんの呼吸が乱れていく。

「あっ……先生……そこ……」

指が太ももの付け根に差しかかったとき——俺の指先が、直接、熱い肌に触れた。

布の感触がない。下着をつけていない。

施術着の下に何もまとっていない愛梨さんの素肌が、そのまま俺の手のひらに晒されている。

愛梨さんは施術の感覚をより強く感じるために下着をつけないのだと以前スタッフから聞いたことがあった。

そのときは何とも思わなかったのに——今はその事実が頭の中で爆発するように俺を煽っている。

「ひゃっ……!」

愛梨さんの体がビクッと跳ねた。

指先には直に伝わる体温と——濡れた感触。

「愛梨さん……下着、つけていないんですね」

「あっ……だ、だって……施術の時は、いつも……先生の手を、もっと感じたくて……」

愛梨さんがシーツに顔を押し付ける。

うつ伏せのまま逃げ場のない羞恥。でも体は正直だった。

俺が指先で秘所に触れると、腰がびくびくと反応する。何も隔てるものがない分、反応がダイレクトに伝わってくる。

「あっ……んっ……だめ……こんな……」

「……もう施術じゃありませんね」

俺は素直に言った。

自分自身のズボンの中で限界まで膨張したペニスが、痛いほど硬くなっている。

澪を失ってからこんなに反応したことはなかった。

そして——下着をつけていない愛梨さんの無防備さが、俺の理性を崩壊させていく。

丸みのあるお尻がそのまま晒されている。形の良い腰回りが完全に露わになっている。施術で何度も触れてきた場所なのに——今はまったく違う目で見ている。

「先生っ……見ないでっ……」

「綺麗です、愛梨さん」

太ももの内側を、愛液がつうっと伝い落ちて光っていた。

溢れた愛液がそのまま流れてしまっている。

「あっ……んんっ……」

愛梨さんの秘所が完全に露わになっていた。

ピンク色のひだが愛液で濡れて、ひくひくと蠢いている。

うつ伏せの姿勢のせいか、くっきりと割れ目のラインが見えて——その光景は痛いほど俺を興奮させた。

そこは熟れているにみえて、しかし色は薄く少女のようにも見える。

「触りますよ」

「あっ……うんっ……」

俺は指先で直接彼女の秘所を撫でた。

ぬるっ。

指先に伝わる、とろりとした熱さ。愛梨さんの体がこんなにも俺を求めていたのかと思うと、頭の芯がしびれるような興奮が走った。

「ひゃあっ! んんんっ……!」

愛梨さんの腰が跳ね上がりそうになるのを、俺は片手で腰を押さえて抑えた。

手のひらの下で彼女の腰骨が震えている。その振動がそのまま俺の腕を伝い、全身に甘い痺れを広げていく。

愛液でぬるぬるの指を花びらに沿って動かすと、甘い声がこぼれ出す。

「あっ……んっ……先生の指っ……すごいっ……」

膣口に指先を滑り込ませる。

キュッと締め付けてきた。久しぶりの感触なのだろう——狭くて熱くて、でも奥の方は俺の指を求めるように蠢いている。

指を包む膣肉のうねりが心地よくて、もっと奥を探りたいという衝動に駆られる。

「あっ! あっ! 指っ……奥まで……んんっ!」

俺は指を出し入れしながら、もう片方の手で彼女のクリトリスを擦った。

うつ伏せのまま、愛梨さんの腰がシーツの上で小刻みに震える。

「だめっ……だめだめっ……気持ちよくなりすぎて……あっ……!」

「イきそうですか?」

「イっちゃうっ……先生っ……こんなの、久しぶりで……あっ、あっ、あああっ……!!」

ビクビクビクッ!!

愛梨さんの膣内が俺の指をぎゅうっと締め付けた。

全身が痙攣して、シーツを握りしめた指が白くなっている。

うつ伏せのまま絶頂を迎えた愛梨さんの背中が汗ばんで光っていた。

「はぁっ……はぁっ……」

荒い呼吸がしばらく続く。

俺は指を抜いて、愛梨さんの背中を撫でた。

「……気持ちよかったですか?」

「うんっ……すごかった……こんなに気持ちいいの……ずっと忘れてた……」

愛梨さんが顔だけをこちらに向ける。

涙で潤んだ瞳と、紅潮した頬。その表情に、俺の理性が完全に崩れた。

俺はズボンを下ろし、膨張したペニスを解放した。

自分でも驚くほど硬い。先端からは我慢汁が滲み出ている。

「先生……それ……」

(続く)

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